建築リフォーム

米国メリーランド州・北部の建築視察3日目(18)ケントランド

ケントランド(メリーランド州)住宅地の画像の続きです。視察は昨年10月最終週。ハロウィンの季節です。
(現場進行画像の間に掲載していますがあしからず)
デザインコードは、概ねビクトリアンですが、傾斜を利用した1・2階のリビングポーチが特徴の住宅。
足元から煉瓦造です。「日本の住宅の基礎剥き出しは、肌が剥き出しのご婦人のスネを見ているようだ」と現地の建築関係者にうかがったことがありますが、このように仕上げると全体のプロプーションが綺麗ですよね。
また、もしこの傾斜地が日本なら、まず間違いなく雛壇造成のうえに、住宅を配置させているでしょう。
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サイドウォーク(歩道)の所有者は、前の家となるため、各家庭の清掃は欠かせません。
家の前のお掃除と同様に、凸凹や凍結で転倒したら、裁判沙汰になるということから整備するわけです。
日本だったら、歩道は公共物として、住民からは放置されることが多いでしょう。
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掃き集めた落葉はこのようにまとめておくと、ケントランズHOA(ホーム・オーナーズ・アソシエイション)が回収します。
詳細は書けませんが、その他、住宅地経営を掌るHOAでは敷地内、街路樹の剪定なども行います。
反面、入居と同時に一戸一票の投票権を得ますが、HOAに加盟、結構な費用と、ルールCC&R'sも大変厳格な内容です。日本のような、敷地の中は自由ということがないので「ゴミ屋敷」の状況にはなりません。
放置するとイエローカード(罰金)、さらに悪質だとレッドカード(強制退去命令)で警察立ち合いで追い出されます。
このようなHOA、CC&RSのある住宅地は、街並みが美しく成熟し、間違いなく資産価値を失わない住宅地経営手法として広く普及しています。
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各戸ではハロウィンの演出を楽しむ装飾が、フロントヤードや主庭で行われていました
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