足尾の植樹活動は、化石燃料が発達する以前の精錬用の燃料として「備前立山」の樹木を皆伐したことと、銅山から出る煙害で荒廃した「足尾の山」の緑を取り戻し環境回復を目的とした活動です。毎年4月の後半の土・日の2日間に「植樹デー」が開催され、これまで19年間で18,360人が参加し、78,500本の苗木が植林されてきました。足尾の緑が回復するまでにはあと100年余かかると考えられています。わたしたちの地道な植樹活動で一本づつでも継続した活動を続けていくこと、将来の人々に活動の大切さを伝えていくことが大切です。緑したたる足尾の山を夢見て、継続的な活動をつづけてまいります。
今回の植樹場所は、昨年同様の「戸四朗沢・上部(1000段、975m付近)」と「アカン沢・下部」の2ヵ所です。
植樹の樹種は、アオハダ、アキグミ、モミジ、カエデ、エギノキ、エノキ、オニグルミ、カシ、クヌギ、コナラ、サルスベリ、ツツジ、ミズナラ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、リョウブなど多彩な広葉樹。「足尾の山」に100万本の木を植える計画は、まだまだ続きます。
参加者:1800余名(うち野木山想会参加:25名)
植樹(広葉樹):6500余本 主催:特定NPO法人・足尾に緑を育てる会
野木山想会からは、国際山岳医・草鹿元氏(自治医大)が待機医師として参加
その他、今年も5名の救助隊員が参加した
「戸四朗沢」100段目、975m付近の植樹