建築リフォーム

米国メリーランド州・北部の建築視察3日目(44)レイクランド街並み

隣接するケントランドとレイクランドは車で移動してもサイン(表示)に気づかないといつの間にかレイクランドの街区に移動しているという感覚である。住宅地開発が全く同じ近隣住区(TND)開発であること、共通のデザインコードが採用され建物はビクトリアン様式が基本、外構などのフェンスはホワイトの縦格子であることが別の住宅地であることに気づかない要因だ。しかし、両住宅地で決定的に違うことがある。それは使用されている建材が本物であるか、よくできたFakeであるかの違いだ。ケントランドの開発が1980年代であるのに対し、このレイクランドは少し遅れた90年代中心の開発地であるが、訴求価格が多少抑えられた住宅地である要素てして素材が変更された。違いは、ケントランドの屋根が杮葺き、外壁がシーダーの下見板であるのに対し、レイクランドのそれはアスファルトシングル葺き、樹脂サイディングなどの違いがある。しかし、近くで見てもなかなかわからず外壁をこっそり触って初めてわかる程度である。これは無理な比較であろうがディズニーランドのそれもよくできたFakeであることからも納得できるであろう。しかし、本物とFake(偽物とはいえないだろう)の違いは、経年美といえる。経年した本物の資材と化学樹脂でできたものは15年、20年経過して初めて違いがわかる。日本の住宅がそうであるように例えば塗装したものは、経年と共に醜く劣化していく。しかし、本物の煉瓦は経年と共に味わいが増し「経年美」が伴う。レイクランドの今後もそのような時期を迎えるであろうと感じながら視察に回った。
スライス煉瓦の外壁↓
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アスファルトシングル葺きの屋根、樹脂サイディングの外壁↓
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樹脂でできたポーチコと手摺り
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フェンスやポーチの素材も木製ではなくよく出来た硬質樹脂
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アイアンレースではないアルミ製の手摺
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