建築リフォーム

東京大学の建築(1)

旧岩崎邸を一度出て東側の「無縁坂」をまた上ると突き当たる。この右手に「東京大学・鉄門」がある。岩崎邸は台東区・池之端だが、東大に入るともう文京区本郷7丁目となる。わたしの中学時代は、岩崎邸の西側にある湯島天神の間の大きな坂「切通し坂」を上り元富士警察を右折したところにあった文京第4中学校で過ごした。この4中に隣接する大きな「竜岡門」からも東京大学には入れる。今回は岩崎邸から至近の「鉄門」から東京大学に入る。医学部の研究室や資料館を通り抜け東大病院のわきに出り、まずは「本郷3丁目」となる北側に一気に向かう。東京大学と言えば、まずはこの赤門(あかもん)だろう。東大キャンパスの中でも最も古い歴史を持つここから視察がスタートした。「赤門」はキャンパス南西部にあり、本郷通りに面している。同キャンパスの正門とよく間違われるが、正門ではない。旧加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門であり、1827年に第12代藩主前田斉泰が第11代将軍徳川家斉の第21女、溶姫を迎える際に造られた。建築様式としては薬医門であり、切妻造となっている。屋根の串瓦をよく見ると「天皇家」の紋章の下位に「前田家」の紋章が確認できる。左右には唐破風造の番所を置いている。「赤門」は国の重要文化財、旧国宝であるが、国重要文化財とは、国宝と同格である。さて、早速、東大建築視察のレポートに入ろう。
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