建築リフォーム

米国中東部の建築・不動産視察(96) ニュージャージー州・フェアローン【ラドバーン開発】TND開発とTODの街

ラドバーン開発の最も古い1920-30年代の街区はTND開発(伝統的近隣住区)に一歩足を踏み入れるならば、ここが英国ロンドンより西に40分ほど車を走られた「レッチワース・ガーデンサバーブ(エベネッアー・ハワード)」のガーデンシティーに倣った米国初のTND開発であることがよくわかる。そして、ラドバーン開発もNYCマンハッタンから車で20分程度。この点も大都市からスプロールしてきた最初の郊外型住宅地という共通点がある。東京中心街から見たら世田谷、大田区田園調布といった感じだろうか。このラドバーンも英国のレッチワースも100年近くあるいはそれ以上に経過した住宅地の大きな街路樹、道路から敷地建物のセットバック、古典的な歩車道分離のサイドウォークとバックアレイやラドバーン方式と言われ世界中で真似されたクラスター毎の袋小路などそっくりな点が多々見て取れる。そして最も英国から独立前の東部13州時代を彷彿させる建築様式。煉瓦造とハーフティンバー工法のルネッサンス建築。そして建築様式は「ビクトリアン・スティク」。英国ではblack&whiteと呼ばれ、ポスト&ビーム(柱と梁の構造と軸組が見える)に白い漆喰を塗った外壁とsingle葺き(杮葺き)の屋根が特徴だ。下の画像は元のビクトリアン・スティック様式の建物の前にブレックファストルームをエクスペンション(増築)した住宅だ。
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こちらも1階が煉瓦造、2階が梁・柱のスティックが見える軸組み工法
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玄関前に迫出す形のビクトリアン・スティック様式
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デコボコした外壁から見えている柱・梁がデコボコしている初期の開発期のもの
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これは「ビクトリアンスティック様式」ではなく、「シングル」様式
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これもアティック(屋根裏部屋)付きの「シングル」様式
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ニュージャージー州・ラドバーン住宅を離れ一路NYCマンハッタンへと向かった
往年のコルベットC2ステイングレーを発見
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