1・2階、地下室を視察して最後に主邸にでたところでこの豪邸の全体像を確認できました。欧米の住宅地が古いほど資産価値が年々、具体的には物価上昇以上に向上している。日本では古いものは価値が少なく「なんでも鑑定団のように希少価値のないものはクズかゴミ」のような価格が設定されます。しかし、欧米の成熟した住宅地は全くそのような結末を向けえることはむしろ少ない。その条件をいろいろと調べてみると条件の一つに「ローケーション」という存在が大きな要素であることが判明します。現地ではよく「Location」のよさ「View」が素晴らしいという言葉をたびたび聞きますが、このスカールズデールの住宅地は昔からNYCまでの鉄道の便が非常に良い立地。あるいは、現在の住宅地は川の近くの工場跡地など一等地とは言えない場所が売りに出されるのに対して、スカールズデールの昔からのこの住宅地は、高台で景色の良い一等地だから人気があると言えます。そう聞くと「なーんだ、当たり前だね」となりますが、昔の住宅地の人気が、ただ単に「古いものが好き、回顧主義」ではないことがよくわかります。