スカールズデールの90年前のフレンチルーラル様式のシングルファミリーハウス(戸建て住宅)という規模を超えた豪邸の視察を終えマンハッタン・セントラルパーク・サウスにある「PlazaHotel」の超高級コンドミニアムに向かいました。その前にこのスカールズデイルの90年前に開発された地域を少しだけ徒歩で歩いてみた画像です。視察物件の近隣に限られますが、第二次世界大戦後に、開発された成熟した街並みと単に表現できない住宅地であるのみならず「資産価値を失わない住宅地開発」を垣間見たような気がしました。今なお魅力を感じるジョージアン、ビクトリアン様式のクラシックデザイン、道路から十分にセットバックされたコモン(共有地)を思わせるフロントヤード、大きく育ち手入れされた街路樹…徒歩で歩いているだけで楽しくウキウキした気持ちになります。実際に現地を歩くと誰もが、日本は敷地が狭く、木造は腐るから建替えたほうが経済的という理由や日本は地震国なのだから最新性能で精度の高い住宅に20年毎に建替えるのが理想だというスクラップ&ビルドの考え方が如何に、内向きで社会性を持たない考えであるかがまかり通る日本の住宅地経営との大きな違いを感じるでしょう。
米国中東部の建築・不動産視察(119) ニューヨーク州・マンハッタン【不動産視察】(3)スカールズデールのシングルファミリーハウス
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