スカールズデールでは#2と#3のシングルファミリー(戸建て住宅)の隅々まで見ることができました。どちらも築年数80年~90年経過した日本でいうと古民家と呼ばれる年代のものになるでしょう。しかしその建築デザインは現在も色褪せることがないクラシックデザイン(建築様式)であり、愛され続けてきたビクトリアンやフレンチルーラル様式の住宅は今なお住み継がれていることがよくわかりました。その時代毎の流行やトレンドの住宅デザインは展示場で販売され、10年後にはまた新しいデザイン…。これが繰り返される日本のハウスメーカーの「優れたモノづくり」を行い機能性能主義で、それを追随するかのような販売方法を真似た地場工務店も機能性能でお客さんを惹きつけ「デザインは捨て去る流行もの」として扱ってきた日本の住宅産業そのものが「スクラップ&ビルド」であると感じる場面でした。この美しい#3の住宅を離れる前にもう一度振り返ってみると東西南北どこからみても引き付けられるような違った「見返り美人」の表情を持つことが分かりました。第一次世界大戦中のヨーロッパ戦線のさなかに傷ついた米兵を匿ってくれた盟友フランスに対する尊敬と感謝の気持ちを表した「フレンチルーラル様式」の戸建て住宅。われわれ視察団は次の#5の住宅に向かいました。(次はプラザホテルの元アネックスを超高級コンドに改修した住宅)
マンハッタンに戻ります
セントラルパーク・サウスのプラザホテルに到着
地下のshopping街へ
視察時間が少ないため簡単に昼食をとりました