米国中東部の建築・不動産視察(121) ﾆｭｰﾖｰｸ州･ﾏﾝﾊｯﾀﾝ【不動産視察#4】ｾﾝﾄﾗﾙﾊﾟｰｸ･ｻｳｽのﾌﾟﾗｻﾞﾎﾃﾙ･ｺﾝﾄﾞﾐﾆｱﾑ

「プラザ合意」で有名なニューヨークの象徴プラザホテルは、設立から約100年を迎えた2004年､大部分をアパートメントに改装する計画が持ち上がりました。これに対するホテルの愛好者､市民らの猛反発の結果､「今後100年間はニューヨークを訪れる人々を楽しませる」という結果を迎えました。 注目すべきは日本とは違い真逆の対応をとったことがあげられます。日本のお家芸の様な「老朽による解体」「耐震性に乏しいため建替え」という議論は最初からなかったことです。さらに驚いたことは、2002年に解体された東京駅前､旧丸ビルの設計がこのプラザホテルと全く同じフラー社のハーデンバーフという事実です。築70年の丸ビルがとっくに解体され、築100年のプラザ・ホテルは「さらに100年活躍」となったわけです。今回の視察は､このNYCミッドタウンの象徴ともいえる「PLAZA」のアネックス（別館）を全面改修して高級コンドミニアムにした＃４の物件です。セキュルティティの高いフロント脇にある専用エレベーターで上に上がり、「扉の開いたところ」が廊下やエントランスホールではなくこの家の「玄関口」となっています。

PLAZAのアネックス（別館）とは言えエレベーター前からのモザイクタイルに歴史を感じます

まずは２階or３階から、階が分らないほど多層階がコンドになっています

NY在住の日本人リアルター滝田さんの案内です