建築リフォーム

カナダの建築不動産視察(11) トロント【市内中心街】最初の視察地オークパーク

カナダ初のTND(伝統的近隣住区)開発のオークパークはトロント市内から高速で45分。ミサンガ市にありますが、ここでTND開発に欠かせない歩車道分離と場の扱いについて補足しておきます。地図とタウンマップの絵の下の画像の私たちが歩いている丸の囲みは「サイドウォーク(歩道)」です。ここの所有は前の家ですから日頃の清掃や冬季の雪かき、通年のメンテは自身で行う必要があります。住民は自ずと美化を心がけるようになります。また1人道路を歩く人(囲み)と多数の人が歩く歩道(囲み)の間の緑地帯(水色の囲い)の下にはlifelineが埋設されています。塩ビ管で被覆された電線、ガス管、電話回線などが埋設されています。asphaltの下のように重圧がなく土圧も軽度でメンテナンスが簡単。電柱地下化が言われ続ける日本でも技術的には全く問題がないのに進まない理由は、ズバリ「旧態依然の土木行政」といえます。縦割り行政という曖昧なものではなく、土木業界から政治家への政治献金、所轄財団の会費などをコストに入れ粗利7割という悪癖は昔から変わりません。これでは歩車道分離の安全で美しい景観風景は作れるはずはないです。道路からのセットバックは非常に重要と考える欧米の常識は国民の資産形成にも欠かせませんが、日本の場合、政財界企業の利益が最優先されています。日本は「イイとわかっていながら」国民よりも族議員、政治団体、企業利益が優先される国だと欧米の見識者からは確実にみられています。このセットバックによる「電柱地下化」一つとってもインフラやライフラインの機能、性能に問題はないどころか都市景観が格段に向上、電柱に挟まれるなどの交通事故を防いだりあらゆる点で合理的です。しかし日本では私が子供の頃から問題視されていながらいまだに、電力会社がアスファルトを堀り起こしては壊し埋め戻し、またガス会社が同じことを繰り返し「共同溝」などという訳のわからないラインまで用意してそのたびに税金の無駄使いをずっと続けています。私は間違いなくこの国は一度決めたことを改正したり見直しすることはなく永遠に変えられない国だと思います。さて画像に載せた「バックアレイ」は住宅地のごみ集積や駐車場として機能しています。資産価値の向上する住宅地経営においてコミュニティに欠かせない要素として「犯罪に強い」こと、車による事故からの回避、「安全」であることは必須です。住宅の前面道路への駐車は外来者の一時的な駐車以外は原則禁止です。そこで住宅地の1区画ごとに住民のための駐車場を「バックアレイ」に画像のように設けています。サイドウォーク(歩道)を横切ることなく1ロット(区画)ごとに家のサイドもしくは裏側に注射用のgarageを設けてあります。ここに駐車することで、在宅状態やどの車が家主のものか判別しずらくなります。またgarageにはシャッターがあり、車を隠す役割が大切です。garageのデザインは、デザインコードが決まっていて、住宅と同じ色、素材の屋根、外壁も同様のものが使われ街並みに溶け込むように配置されています。日本のように家の前の目立つように駐車し「車にステータスや差別化」を求める人が非常に多いです。こんな行動をとれば諸外国ではたちまち犯罪のターゲットとなるでしょう。そういう人を狙って犯罪は多発するのであって犯罪に巻き込まれる危険がある愚かな人と思われます。なるべく金持ちであることを隠しターゲットにされないように「周りよりも目立たない生活」を営んでいます。犯罪のない街づくりを目指すことは結局コミュニティ全体の資産価値を向上させそれは自身の財産づくりに反映されます。安全で犯罪に強く資産価値の向上するコミュニティであるという自覚と責任を持ちながら生活している感覚です。
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