建築リフォーム

カナダの建築不動産視察(39) トロント市内【市庁舎】リチャードソン・ロマネスク様式

この旧市庁舎の建築様式はリチャードソン・ロマネスクです。一見すると教会建築に見られるゴシック様式かロマネスク様式のように見えます。しかしゴシック様式の特徴でもあるポインテッドアーチの窓はありません。塔建築は重要な要素ですが、ゴシックとロマネスクの誕生の地として、ゴシックはゴート人の建築様式であり、フランスが誕生の地と言われます。一方、ロマネスクはローマ様式の語源でイタリアが誕生の地となります。時代的にはロマネスクが先で、やがてゴシックが生まれています。米国のニューイングランド地方の場合、木材が豊富にありヨーロッパから持ち込まれたアーチのような組積造建築が、木造建築のデザイとして採用されたものが多いですが、同じ英領時代を経験したカナダでは石材が産出されたため組積造そのものの建築が多いと言えます。リチャードソン・ロマネスクは米国人建築家ヘンリー・ボブソン・リチャードソンがでありハーバード大学からパリのエコール・デ・ボザールに入学し南フランスのロマネスク建築を学んで帰国しています。最も称賛される作品はボストンのコプリー広場にあるトリニティ教会、3年前に私も見ているハーバード大学のセバーホールがあります。
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