2階居室から1階へ。この既存住宅の内覧では、派手なステージング(家財や額装、素敵な花器などの装飾を使った販売促進)はなくシンプルな状態であり、家の魅力のみならず窓から見えるランドスケープ(景観)やロケーション(立地)、周辺環境そのものを肌で感じることが出来るようになっています。もちろん案内はMr.Joji Murakamiさん。驚くほどオープンで詳細データとして、米国のようなMLSカナダ版が用意されていましたが視察そのものが2015年10月のもののために省略させていただきます。この不動産データは、日本では考えられないほどオープンなもので一見すると個人情報が…と日本人なら感じてしまうようなものですが、自由と権利、責任と義務に基づく民主主義が徹底している米国カナダでは、逆説的に日本のような不動産データーでは、顧客の囲い込みや隠蔽工作とされる可能性が高いのです。カナダの不動産データを一見するだけで、いかに住宅不動産が国民の資産形成に貢献し、それにかかわり日々努力し情報提供している不動産エージェントや建築を担うビルダーたちの社会的地位が地域で尊敬され評価が高いかが分かります。