建築リフォーム

米国住宅地・不動産視察2017(32) ニューヨーク州・マンハッタン【NY3日目】ブルックリンブリッジ

米国の経済の中心地NYマンハッタンとイースト川を渡ったブルックリンを結ぶこのブルックリン・ブリッジ橋が完成したのは1883年。延長486mです。中央径間500mクラスのつり橋を架けるのは当時の技術では不可能と言われていましたが、ナイアガラ橋で実績のあるジョン・ローブリングは、平行線ケーブルを使った方式を提案し建設されました。 ケーブル材として、当時大量生産ができるようになった鋼(steel)を使い、主塔基礎の掘削に、ヨーロッパで開発されてまもない潜函工法(ニューマチック・ケーソン)を採用しています。途中事故で死亡したジョンを引き継ぎ、息子のワシントンが橋を完成させました。世界で初めての長大吊り橋の建設にあたって、工事は難航し完成まで13年の年月がかかっています。継ぎ目なしにイースト川を渡る柔軟なケーブル、ゴシック様式の荘重な石積みの巨塔、その間を貫いて対岸に走る橋桁。ニューヨーカーたちはその姿に技術と人間の偉大さを実感したといわれています。このブルックリン橋の完成によって、吊り橋は広い水路を架ける安定した構造であることも実証されました。

タイトルとURLをコピーしました