ボールドウィンパークの生活環境を決定付ける居住者の高い生活レベル。それに対応した高所得者の街並みを､クレセント型の人工湖（水を常時循環させてある親水形の眺望のよい）を囲んで高級住宅地が開発されました。「居住者そのもの」が都市環境を形成するというボールドウィンパークの開発コンセピトは､欧米の住宅地開発では古くから存在する考え方です。(かつてはそれが白人崇拝主義､人種差別のある住宅地でしたが…)このボールドウィンパークでは「高級住宅地の池の周りをこの地区の居住者たちが散策し楽しむ」という形で計画が具体化しました。フロリダの高温多湿の気候に対応した水辺のある開発地は､小動物がが生息する人工湖を囲み広い遊歩道がつくられた高級住宅地としては「息を呑む」ようなすばらしい親水景観が形成されました。自然と共生する高級住宅地であるボールドウィンパーク開発地の格付けを誇り高きものとして､むしろ高級住宅の集積により高所得の投資家の関心をも集める住宅地ヴィジョニング（イメージづくり）に成功しています。
