左上の2枚のトイレタリーの画像は、この1980年代の住宅のBefore⇒Afterのものです。このような比較をするために各コーナーには従前の画像が表示されていました。繰り返しとなりますが、2008年のリーマンショック後、住宅市況の経済的な打開策として、豊富にある既存住宅の「リモデリング」が活発に行われました。これは、我が国が不況の打開策に常に「新築」に偏重した税制や優遇政策を採ってきたのとは大きく違います。「既存住宅の改修こそ」が住宅価格の押し上げに貢献したという事実です。最後に、このニューアメリカン・リモデル住宅では、内外装を解体し構造までスケルトンにしたうえで、新築並みのデザイン・機能・性能を持たせたフル・リモデリングを見ることができました。今回の米国の各都市の住宅内覧でも大いに確認できた既存住宅へのリモデリングを場所別で見ると「バス&キッチン・サニタリー」は依然として人気の高い場所であり、必須箇所であると確認できました。そのリモデリング済みの既存住宅が、住宅マーケットのおよそ9割のシェアを占めており、新築以上の高額で活発に取引されている様子もよく確認できました。