続けての画像はユニットバスを半までは及ばないがやや加工した例として掲載しておきます。わたしは完成したユニットバスやキッチンを誇らしげにWebページを使いメーカーの宣伝の片棒を担ぐのは嫌いなためユニットバスの機能性能は器具メーカーサイトをご覧下さいと言います。近年のバス&サニタリーやキッチンのリフォームもリモデリングも需要が高く申し分のないものばかりに感じます。しかしながら、その反面これらの器具メーカーが製作から修繕、消耗品の交換までほぼ全てメーカーの出番となります。よって工務店側としては完全に主導権を握られ、ショールームの見学やカタログ販売という何とも消極的な対応となります。しかしながら浴室の場合、昔に戻り在来タイル張り風呂?を勧めて採用されることはまず無くて、あえて蟻害や寒さがつきものの在来風呂にする工務店も皆無でしょう。リフォーム工務店としての出番は既存の浴室の解体、その後の内部腐食材の交換、念入りな防蟻処理、耐震補強、断熱材の充填、給排水給湯管工事、電気配線などなど裏方の仕事に回るわけです。しかしながら、そこで大切なのは単に請負することではなくメーカの言いなりに裏方仕事することなく少しでもお客様に変わり「改善」を心掛けたいのであります。今回も多少のアイディアと工夫を加味した部分を画像でご紹介してみます。
従前の施工の画像は繰り返しませんが、既存の浴室を解体後、一部土台と柱に蟻害があったため、従来のバイエル893防蟻処理を土壌と木部とで行ったうえでヘルスコートキュア(防蟻剤入り炭塗料)を構造部分に塗布しました。また基礎3か所に通気口を設けておきました。これは4方向が基礎で囲まれた密室に対して防蟻対策として通風と光を入れるためです。あまた既存の断熱材を100ミリのものと交換、下屋の屋根下にも充填しています。耐震補強はホールダウン等は使わず今回は構造用合板を外壁に面したコーナーに入れてあります。また、浴室の壁パネルには15ミリの断熱材を裏打ちしました。組立に入る前に、ユニットバスメーカー(地場工場がある日立ハウステック)に出窓側を潰し下地の造作枠を作り窓枠セットを活用してニッチ収納(水色の囲み)を作ってもらいました。このニッチには家族分のシャンプー類が置けます。ユニットバスのパーツ選びは、水滴が目立たない白の樹脂(水色・緑の囲み)の手摺、スライドシャワーをお選びしました。壁の取り外し可能な収納はプラスチックではなくステンレスの網(緑の囲み)にしています。天井には(黄色の囲み)オーディオ用スピーカーを埋め込んでもらいました。コントローラーは脱衣所側に付けています。入浴中にYouTubeの♪音楽やラジオが聞けます。新しく取り付けた西側の滑り出し窓(赤丸)には付いていないですが月曜日に網戸と目隠し稼働ルーバー付き面格子がつきます。脱衣所の床は冬暖かく夏はさらさらしたコルクフロア(ピンク色の囲い)を使用しました。壁は来週の水曜日に珪藻土漆喰を塗り壁します。この様な加工や部材の選択を行いました。