フレンチクウォーターの建築は独特です。基本的には100年以上経過したものも多いですが煉瓦造。建築様式でいうとスパニッシュコロニアル様式が少しと多くのジョージアン様式が散見されます。しかしながら、通りに面した2階・3階部に後付けのアイアンレースが付いたバルコニーを配しています。これはNYやシカゴの煉瓦造につく避難階段とは違う独特のものですが、かつての大火の後の避難経路として回廊式のバルコニーとなっており、フレンチ様式の折衷となっています。かつてのスペイン統治時代であっても商業的にはフランスとの交易が認められていたこと貿易港としてのニューオーリンズが影響しています。