建築リフォーム

現場発8:30矢板の知人の賃貸物件【外部補修】採寸

弊社で時々管理させていただいている知人の賃貸物件(5箇所)の営繕工事。築浅の時点で半永久と言われてきた某有名な賃貸アパート建築ですが、「物は壊れ朽ちていく」という基本的な学習がないため「売り逃げられた物件」といえます。窯業系サイディングの問題は発砲コンクリート系の外壁材同様に窓周りやサイディングの接合部がカットしたままのため雨水が侵入、または冬季の夜露や特に北側の乾きにくい側のサイディングボードは水を含みずぶずぶになってくる。またこちらのボード間のシーリングは変性シリコンであり25年経過しても劣化が表面のシワ程度でまだまだ固い。それが逆にボード破断の要因。釘止めされた側のボードの方が弱く、釘からシーリングにかけて破断している。作ったメーカー側は「シーリングの打ち換え」を言うようですが、ボードの方が弱く地震や経年で横揺れが生じたらさらにボードは割れる。これではいくら費用をかけても無駄だ。調査を行いボード間が短い(南側のでこぼこの多い方角)はボードが短く接合されている。西北東側はボードを真モノの2700㎜のまま張り合わせているところほど亀裂は多い。したがって基礎上から屋根下までのシーリング打ち換えは行わず上からGL板金加工した板金で押さえるコトとしました。もちろん破断したり、窓周りのサイディング断面から雨水がしみ込んだ個所は補修を行います。シーリングの上から板金処理する箇所は17本(98ⅿ)。寸法は隠蔽カバーするシーリング部は70㎜。両側のシーリングのしろは10㎜づつ、延べ横幅90ミリのものを明日発注します。雨樋の破損数箇所も交換いたします。個人宅ですと間違いなく外壁は塗装による営繕時期を超過しているために外壁の張替えではなく外張り、さらに25年で経年した塩ビ製の雨樋もGL板金製の雨樋に全交換を間違いなくお勧めします。やはり賃貸故完璧な営繕工事は難しいので都度の対処方法となります。

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