セレブレーションのルールは、米国の住宅地管理運営として広く実施されている「HOA・ホームオーナーズ・アソシエイション」の規定に準じたものです。HOAとは、住宅所有者協会による住宅地環境自治管理運営ということになります。この方法は英国のガーデンシティにおいて開発者が土地を所有し、開発利益をあげて都市の管理運営をする方法とは、基本的に違っています。セレブレイションの管理運営は、先に訪問したNJ州フェアローンのラドバーン開発のHOAは始めたフリーホールド方式によるやり方を基本的に踏襲しています。開発者(当初はディズニーであり現在は他企業に一括売却されている)は、住宅所有者に土地と建物を所有させることで、その不動産の開発利益を所有者に提供し、不動産価値の上昇(財産形成)の関心を高めるインセンティブ(動機付け)を与えるものです。英国のガーデンシティのリースホールドの場合は、土地は開発管理会社が100年間リースする方式であり、建物だけの所有による縛りを設けていました(現在は、リースホールドを維持しているものとフリーホールドに変更したものとが混在していることを、英国視察で確認しました)。米国のHOAと英国のそれとはコモンロー(米英法の姉妹法はそのまま両国間で適用できる共通項が多いが、コモンローとは独特の慣習法です)により基本的期は同じですが、英国のフリーホールドを米国のNY州ラドバーン開発に持ってきた際にフリーホールドに読み替えて採用していると言えます。そう聞くと、日本だって「定借」もあるではないか?「サブリース」と同じでは?という方がいらっしゃいますが、全く違います。カタカナのイメージだけが似ているように思い込んでしまいますが米英のリースホールド、フリーホールドと日本のサブリースは「似て非なる」ことだけを記しておきます。画像はセレブレーションのシングル(戸建て)と後半の画像は、湿地のビオトープに掛かる長い散歩道ボードウォークです。