TND開発(伝統的近隣住区)の住宅地には必ずコモンが備わる。街路樹や公園は個人の管理ではなくまた行政の管理範囲が及ばないもので、住宅地経営主体であるHOA法人が維持管理していく。この住宅地経営は息の長いであり、米国における資産価値を失わない住宅地の欠かせないハードとソフトのルールを執行するいわば住宅地の政といえる存在だ。自由と権利を享受する反面、一定のルールに従い制約と義務を負う。共同体の社会の歴史が長いヨーロッパもそうであるが、なんでも「お上」のせいにする日本では考えられない事であるが、自由と権利ばかりを主張できる日本のように「公園の芝刈りをやれ」と役所に言うことはない。
おどろくほど綺麗に整備された住宅地の街並みとコモングリーン(公園)
人々のブロアーをかけて綺麗にしている姿をよく見かけた
都市景観にとって「建物のセットバック」は重要な要素だ
米国では珍しいスライディングドア(引違い)の付いた増築
なぜか日本的な窓の配置は少し違和感を感じた