昨日は、最後の古いカーポート屋根交換が終了して、今春6件目の外装工事が完工しました。内容は、大工の軒裏改修、屋根遮熱塗装、外壁セラミックシリコン塗装、その他2液ウレタン塗装、破風・キリヨケ破風・キリヨケ軒天GL鋼板巻き、GL雨樋全交換、最後にカーポート屋根ポリカーボ製に交換です。全工程15日間(実働13日)の予定通りの完工です。
われわれのローテクでアナログな作業にあって、工期あたりの生産性向上は年々目に見えて向上しています。これから10年先は総人口(需要)に占める労働生産人口(供給力)が急激にマイナスとなります。いかに時間当たり、一人あたりの生産性を上げるかが現場管理の最大のテーマとなるでしょう。親方子分や先輩後輩などというナイーブで情緒的な従来の関係は、将来はなくなる。建設業に起こりつつある職人不足の解消と所得の向上で最も大切な要因は一人一人の生産性の向上以外にないと感じます。高度成長期のような需要が大きく供給側の人手不足による急激な賃金向上はないし、インフレギャップの要因として生産性の向上以外ありえないでしょう。新築も期待できず、そもそも資産価値のない住宅の根本が変わらない限り、中古流通の活性化は期待できない。だからといって改修でも同じ。欧米のようにリモデリングによる資産価値向上が明らかに認められる社会にならない限り、将来の投資としての改修とは認知されない。供給側である建築業者で就労者を確保するためにも生産性が向上し「時間当たりの所得」が目に見えて向上しないとインセンティブは与えられない。職人側からみれば、時間当たりの所得の向上が認知できるかどうかは大きな関心事となるでしょう。