建築リフォーム

米国メリーランド州・北部の建築視察3日目(19)ケントランド

米国各地のニューアーバニズム開発や東部に多いTND開発(伝統的近隣住区開発)は、人々が出合い、コミュニケーション豊かになる徒歩中心の生活とセキュリティーの高さは密接な関係であるとする住宅地開発手法であり、家の前の駐車は原則禁止。道路駐車は外来者が止める場所です。住宅所有者は、家の間のバックアレイの奥かこの画像のように住宅の素材と違和感ないガレージドアの中に駐車します。米国は車社会に変わりはないですが、車の止め方一つで在宅か?不在なのか?ハッキリと分ってしまうことは、防犯上のリスクを負うわけです。犯罪の多発する住宅地は、まちがいなく富裕層は逃げ出し、資産価値も逓減します。
米国の住宅地経営と犯罪、セキュリティの面でこのニューアーバニズムやTND開発は、低密度で、人の目を盗んだ犯罪や窃盗などに脆弱と言われた「郊外型住宅地開発」では非常に重要な役割を果たしています。
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画像では見えにくいですが、家の前のサイドウォーク(歩道)と道路の間にある緑地帯の下にすぐ掘り起こせるようにインフラ(ガス化管、水道、排水管、電気)全てが通っています。電柱地中化は特別なことではなく、公共に対する税の使い道が合理的な米国の手法です。日本のように電気・ガス・水道が全て公社であったような国は
民間企業となる前から考えるべき当初の問題であって、いまだに「電柱地中化」がほとんど実現されていないことに疑問を感じる場面です。
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HOAの管理下で行われる街路樹の整備作業
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