1970年代に栄華を極めたカーペンターズから新譜が出たとHMVメルマガでお知らせが来た。YoutubeMusicをはじめNetで聴き放題の時代にCDとは・・HMCDやハイレゾ音源など高音質のCDだけはやはり残り続けるのかもしれない。今回は兄リチャードの「ピアノソロ」でまさにピアノだけ。
ところで、私が人生で初めて購入したLPが中学一年のカーペンターズの「Now&Then」それまでシングル盤は小学5年の札幌オリンピックのテーマソング、トワエモアの「虹と雪のバラード」であった。
この「Now&Then」のアルバム自体は非常に素晴らしかったのだが、実は一番興味を持ったのがこのアルバムの背景に見えるジョージアン風の「家」。真っ赤な車(フェラーリだった)が何であるかよりも、背景の家。
小学生低学年のころに読んだ学研の百科事典には日米の比較がかかれ、当時はまだ変動相場制前の1ドル360円。「同じ仕事をしても米国の給料は4倍」と書いてあったことがずっと鮮明に覚えていたことであり「この家は億万長者の家か!」とずっと興味を持ち続けてきたことは事実。3年前にカリフォルニアLA近郊の6箇所の住宅視察調査を行った際に、カーペンターズ家がコネチカット州からカリフォルニア州・ダウニー市へ引っ越し高校時代以降を過ごしてきたという「あの家」には、たどりつけなかったが、兄リチャードが将来のためにと購入したアパートメントの2つの連棟(中庭はかつてはプールだったというパティオ)を視察することができた。また「あの家」も存続しているという情報を得ていたので地元警察所に行き質問しても誰もわからない。隣接した図書館の職員でもわからない。長い年月が経過しているとはいえ数々の軌跡を残してきたカーペンターズがあまりにも可哀そうな存在なのかと、通りすがりのご年配者に聞いてもわからなかったが。しかしながら、唯一の収穫は当時リチャードが経営していたアパートがほぼそのまま現存していたこと、このダウニー市の図書館の入口付近なったショーケースにはしっかりと当時のプラチナアルバムや日本語のカセットやシングルレコードが飾られていたことだ。
かつてのLPレコード(アルバム)Now&Thenの背景の「家」
3年前に訪れたカリフォルニア州オレンジ郡・ダウニー市(ディズニーランドの西に位置)のカーペンターズが経営していた2棟の連棟アパートメント
軌跡としての収穫は、ダウニー市図書館の片隅に飾られた往年カーペンターズの記念品。日本で発売された当時のシングルカットレコードとカセット(8トラックテープかも?)日本語表示のものがここに!