岩崎邸のこの場所は、通称「サンルーム」と表記されていたが、わたしは正式には英国でいわれる「コンサバトリー」と解釈している。通常、増改築でなされることも多いが、この岩崎邸では建設当初から(初めから)あったという事は、西側のバルコニーへと続く廊下と一体で施工されている。それは設計段階からの図面が証明している。ここで岩崎家(三菱3代目社長で弥太郎の長男久弥一家)の家族写真が展示されていた。実は内部の撮影は禁止。重要文化財はほとんどそうであるが、この内装や彫刻を見てつい隠し撮り(ゴメン)してしまった。入口で購入した冊子には詳しい解説が掲載されているかもしれないが(読んでない)Netで見ると他でもずいぶん内部写真が掲載されている。展示や解説のスタンドなどが置かれ、スリッパで歩かされる床には経年変色したジュータンが敷かれ、とても残念な反面、天井と壁上部には解説分もないから撮影には最適!(ゴメン)まあ、今日レポートはこの程度ですが、施主岩崎久弥と三菱や三井財閥や古河家のお抱え英国人設計者ジョサイア・コンドルであるのせよ、なぜ日本の代表的な(公共物やお金持ちの邸宅)西洋近代建築が、このようなルネッサンンス建築のビクトリアン様式となっていたのか?明日は、その推論を書いてみようと思う。それにしても贅を尽くした建築資材に施された装飾、彫刻の美しさは何度見ても飽きのこない素晴らしいものだろうか!